スマホが狙われている!トラッカーが個人情報を抜き取る仕組みとは

トピック

あなたのスマホやパソコンは、知らないうちに“誰か”に見られているかもしれません。ウェブサイトを開くだけで、クッキー、フィンガープリント、広告識別子といった「トラッカー」が、あなたの行動やデバイス情報を密かに収集しています。中には、個人情報を盗み出し、第三者へと流す悪質なトラッカーも存在します。特に近年は、アプリに仕込まれたマルウェアやフィッシングサイトが巧妙化し、日常的にスマホを使っている私たちの情報を狙っています。

本記事では、カジュアルなブラウジングがなぜ危険になりうるのか、そして具体的にどのような仕組みでトラッカーが情報を収集し、どのように対策すべきかを分かりやすく解説します。奥様のように中国語iOS端末で海外サイトを閲覧する方にも必読の内容です。あなたの個人情報、気づかないうちに抜かれていませんか?安全なネット利用のための第一歩として、ぜひ最後までご覧ください。

トラッカーが個人情報を収集する方法

トラッカーはスマートフォンやパソコン内部でさまざまな処理を通じて、ユーザーの個人情報を収集しています。以下に、それぞれの仕組みと端末内での動作の様子をご説明します。


●Cookie(クッキー)

Cookieは、ウェブサイトがあなたのブラウザ内に小さなファイルを自動的に保存する仕組みです。たとえば、ページを訪問した時間や、クリックしたリンク、ログイン情報などがファイルとして記録されます。
スマホでもPCでも、ブラウザアプリ(SafariやChromeなど)がこれを処理・保存し、再び同じサイトを開いたときに情報を参照できるようにしています。

  • ファーストパーティーCookie:閲覧中のサイト自体が発行・保存します。

  • サードパーティーCookie:広告などの外部サービスが、背後で別ドメインから発行します。


●ブラウザーフィンガープリント

この手法では、端末内のブラウザ設定、フォント、画面解像度、OSの種類やバージョンなど、さまざまな情報をJavaScriptなどで収集し、個々のユーザーを特定できる“指紋”のようなデータを生成します。
スマホやPCがウェブページを表示するとき、ブラウザが自動的にこうした情報をサイトに送信するため、特別な許可がなくてもトラッカーが情報を集められるのが特徴です。


●広告識別子(Advertising ID)

スマートフォンのOS(iOSやAndroid)には、それぞれ**「広告ID」と呼ばれる識別子が割り当てられており、アプリがこのIDを使ってユーザーの行動を追跡します。
このIDは
スマホのシステム内部に組み込まれており、アプリがIDを読み取って広告配信会社に送信**することで、興味関心に合わせた広告が表示されるようになります。

  • iOSでは「IDFA(Identifier for Advertisers)」

  • Androidでは「AAID(Android Advertising ID)」


●センサー情報の利用

実際、スマートフォンには加速度センサーやジャイロスコープなど、動きや傾きを検知するセンサーが内蔵されています。悪質なアプリやスクリプトはこれらのセンサー情報にアクセスし、端末の使い方のクセや行動パターンから個人を特定することもあります。
たとえば、歩き方のパターンや、デバイスを持つ手の特徴などが分析対象になる場合があります。


このように、トラッカーはスマホやPC内部のさまざまな機能や仕組みを活用し、ユーザーの情報を収集しています。普段意識しないところで多くのデータが扱われていることを知っておくことが、プライバシーを守る第一歩です。

トラッカーをブロックすることで起きる不具合とは?

ウェブサイトやアプリ内での動作を円滑にする一方、ユーザーの行動を密かに追跡する「トラッカー」。それらをブロックすることでプライバシーは強化されますが、スマートフォンやPCの内部処理において特定の機能が想定通り動作しなくなることもあります。ここでは、トラッカーをブロックした際に生じる代表的な不具合を、3つの側面から詳しく解説します。


●ログイン状態が保持されない

ウェブサイトでは、ユーザーが一度ログインした後もログイン状態を維持するために「セッションクッキー」や「永続クッキー」と呼ばれる小さなデータファイルを端末内に保存します。これらのCookieはブラウザの記憶領域に保管されており、ユーザーが次にアクセスした際に本人確認を省略する役割を果たします。

しかし、トラッカーを一括でブロックしてしまうと、ログイン情報を保存するCookieも同時に制限されてしまうケースがあります。スマホやPCでは、Cookieの保存場所やスクリプトの実行が端末のセキュリティポリシーにより遮断されるため、次回の訪問時に自動ログインが行えず、毎回IDとパスワードの入力を求められるようになります。

特に、2段階認証を導入しているサービスでは、毎回SMSや認証アプリを使う必要が生じるなど、利便性が著しく低下します。また、サードパーティークッキーの排除によって、複数ドメイン間でのログイン共有機能(例:Googleログイン、Facebookログイン)も機能しないことがあります。


●ショッピングカートの情報が消える

ECサイトでは、カートに入れた商品やお気に入り登録されたアイテムなどの情報を、Cookieやローカルストレージに保存してユーザー体験を高めています。これは、ユーザーがページを移動したり、一定時間後にサイトを再訪問した際にも「前の状態がそのまま残っている」ように見せるためです。

トラッカーのブロックにより、この保存処理がうまく働かなくなると、次のページに移動した瞬間にカートの中身がリセットされたり、ログアウト状態になって「お気に入り」機能が使えなくなるといった現象が起こります。技術的には、クライアント側(つまりスマホやPCのブラウザ)のJavaScriptが正常にCookieへアクセスできず、エラーが発生することが原因です。

さらに最近のサイトでは、Cookieの代わりにIndexedDBやWeb Storageといったブラウザの内部DBを利用するケースも増えていますが、セキュリティ対策としてトラッカーと判断されたスクリプトがこれらの領域へのアクセスを制限されると、やはり情報が記録されなくなります。特にスマホの場合、省電力化のためにバックグラウンド処理が制限されやすく、記録のタイミングでデータ消失が起こりやすくなります。


●パーソナライズ機能が働かない

特定のサイトやアプリでは、ユーザーにとって「魅力的な情報」を提供するために、閲覧履歴・クリック履歴・位置情報・スクロール量といった膨大な行動データを収集し、それに基づいたコンテンツや広告の最適化(=パーソナライズ)を行っています。これにより、ユーザーごとに内容が異なるトップページやおすすめ情報が表示されるようになっています。

トラッカーをブロックすることで、これらのユーザー情報を収集する仕組み(たとえば、広告識別子の読み取り、Cookieの読み書き、IPアドレスの解析など)が遮断され、個々の嗜好に沿った表示が行えなくなります。たとえば、過去に何度も見た商品が「おすすめ」に表示されなくなったり、位置情報に基づいた最寄り店舗の表示が消えるといった影響が出ます。

端末内では、広告ID(iOSのIDFAやAndroidのAAID)やブラウザのフィンガープリントなどを用いた識別が行われますが、これらもトラッカー判定されることでアクセスが制限されるようになります。加えて、アプリ連携型のトラッキング(例:Googleアカウントを用いた学習履歴の反映)も遮断されるため、「前回の続きから見る」「あなたの好みに合った表示」といった機能が働かなくなります。


まとめとして、トラッカーのブロックはプライバシー保護において重要な手段である一方、端末内部でのCookie管理やデータストレージ機能との相互作用により、ユーザー体験が大きく損なわれる可能性もあります。

そのため、単に「全部ブロックする」のではなく、利用するサービスの種類や用途に応じて例外を設定するなど、バランスの取れた使い方を心がけることが大切です。

ソフトウェアとしてのトラッカー

ソフトウェアとしてのトラッカーは、主に以下の2つの形態で存在します:

●EXEファイルやアプリケーション

一部のトラッカーは、独立したアプリケーションとして提供されます。これらは通常、インストール可能なEXEファイルやアプリケーション形式で配布され、ユーザーが自分のデバイスにインストールして使用します。例えば、広告ブロッカーやプライバシー保護ソフトウェアのAdGuardは、WindowsやmacOS、Android、iOSなどのプラットフォームで利用できるアプリケーションです

●コードに埋め込むスクリプト

多くのトラッカーは、ウェブサイトのコードに埋め込まれるスクリプトとして存在します。これらのスクリプトは、JavaScriptなどのプログラミング言語で書かれており、ウェブページのHTMLに組み込まれます。これにより、ユーザーの行動データを収集し、分析することができます。例えば、Google AnalyticsやFacebook Pixelなどがこのタイプに該当します

●トラッカーの実装例

実際の、JavaScriptで実装された簡単なトラッキングスクリプトの例です

:(function() {
var tracker = document.createElement('script');
tracker.src = 'https://example.com/tracker.js';
document.head.appendChild(tracker);
tracker.onload = function() {
// トラッキングコードの初期化
initTracker();
};
function initTracker() {
// ユーザーの行動を追跡するコード
document.addEventListener('click', function(event) {
console.log('クリックイベントが発生しました:', event.target);
// ここでデータをサーバーに送信する処理を追加
});
}
})();

こうしたスクリプトは、ウェブページに埋め込むことで、ユーザーの行動をリアルタイムで追跡し、データを収集することができます。

嫁はよくスマホで中国のサイトを見るが、どんな風に調べたら トラッカーの情報が分かるか?OSは中国語のi-OS。+具体的に個人情報を盗む トラッカーは存在するか?どんな形でスマホの中にいるのか?かんがえてみました。

●トラッカーの情報を調べる方法

  1. iOSの設定を確認:
    • 「設定」アプリを開き、「プライバシー」→「トラッキング」を選択します。ここで、どのアプリがトラッキングを許可されているか確認できます1。
    • 「Safari」設定で「サイト越えトラッキングを防ぐ」をオンにすることで、ウェブサイト間のトラッキングを防ぐことができます1。
  2. セキュリティアプリの利用:
    • セキュリティアプリ(例:AdGuard、Avastなど)をインストールして、トラッキングやマルウェアの検出を行います2。
  3. ブラウザの拡張機能:
    • ブラウザ拡張機能(例:Ghostery、Privacy Badgerなど)を使用して、ウェブサイトのトラッキングをブロックします

よく広告風に「貴方のサイトに48個のウィルスが確認されました!!」とか出ますが、騙されないでくださいね。

個人情報を盗むトラッカーの存在と形態

個人情報を盗むトラッカーは存在し、以下のような形でスマホの中に潜んでいることがあります:

  1. マルウェアアプリ:
    • 不正なアプリがバックグラウンドで動作し、個人情報を収集します。これらのアプリは、無料の便利ツールやゲームを装って配布されることが多いです3。
  2. フィッシングサイト:
    • 偽のウェブサイトに誘導し、IDやパスワード、クレジットカード情報を入力させる手口です3。
  3. 偽のWi-Fiスポット:
    • 公共のWi-Fiネットワークを模倣し、接続した端末のデータ通信を傍受する方法です3。

対策

  1. アプリのインストール元を確認:
    • 信頼できる公式ストア(App Store)からのみアプリをダウンロードします。
  2. セキュリティソフトの導入:
    • セキュリティソフトをインストールし、定期的にスキャンを行います。
  3. フィッシング対策:
    • 不審なリンクやメールを開かないように注意します。
  4. Wi-Fiの利用:
    • 公共のWi-Fiを利用する際は、VPNを使用して通信を暗号化します。

〆最後に〆

以上、間違い・ご意見は
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適時、改定をします。

nowkouji226@gmail.com

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