ゆきひろ氏が唱えるAI発展への危惧‗【AIが「知的な喜び」を奪う?】

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文字にして気づく世界なのですが、「ゆきひろ氏」はひろゆき氏(2Chの有名人)と非常に名前が似てますねルックス(体系的な…)も似てますね。おじさん目線ではIT業界で似たようなことしてて(実際には全然違いますね)、発言力があるのです。そんな「ゆきひろ氏」が2025年5月末の日経新聞で述べていた話を中心にプログラムと社会のかかわりを考え直してみます。
①AIにとって代わられた後の人間の労働
②地方で働く手段としてのプログラミング
まず、AIですが、昨今発展が凄まじい。そんな中での識者「ゆきひろ氏」の危惧観です。私も現場で少し怖い思いをして不快な思いをして共感する点が多いです。具体的にはAIが得意とする「プログラミングのような卓上作業」があって、それが人間(事務職の人とか)の手からAIへとどんどん移っていった先を考えてみようという視点です。とって変わられた「人材は肉体労働のようなキツイ仕事に回されてしまう可能性」もあるのではないか、という危惧観です。確かに怖い。
プログラミングを「楽しい」と感じる人々にとって、AIの台頭は嬉しさだけでは済まない。日経新聞・2025年5月30日記事では、Ruby開発者の松本ゆきひろ氏が「AIが知的な楽しみを奪うのでは」と警鐘を鳴らしました。AIによって単純作業が自動化される一方、設計や創造といった「人間らしい知的労働」への依存度が高まる。この転換期、私たちは技術とどう折り合っていくのか。ゆきひろ氏の視座から未来へのヒントを探ります。

松本行弘とは?人間中心のプログラミング精神

Wikipediaでは、松本行弘氏はRubyプログラミング言語の生みの親として紹介されており、1994年に開発を開始、1996年以降広く普及 。彼の設計思想は「人が使って楽しい」「人間中心」であり、コンパイラやハードではなく人の心を第一にする信念が根底にあります。


AIによる「楽しさ」の奪取と残る苦痛

記事では、松本氏が日々のコードレビューやインデントチェックをAIに任せることで、知的喜びが削がれると述懐。確かに効率化される半面、単純作業を楽しむエネルギーが薄れ、クリエイティブな設計部分だけが人の領域へ残るという構造が問題視されています。これは、個別にワクワクしていた行為の価値が消えゆく兆しとも言えます。


進むハードウェア進化の波と人間の役割

AI処理を支えるNPUやGPU、最新のSoCなど、ハードウェアの進化が並行します。AIによる自動化が進む一方で「人が介在する設計・判断領域」はより重要に。ソフトウェア開発では、アイデアを形にする“設計センス”や“問題解決力”が主戦場となり、そこに人間ならではの価値が強まります。ハード進化とAI導入が加速する中でも、人の創意工夫が稼働する余地は確実に残されているのです。


民主化と分断――企業間格差の深まり

記事が指摘するように、AI対応能力に差のある企業間で格差が広がる現実があります。AIラボや先進技術を導入できる企業と、単純自動化すら困難な企業の二極化。松本氏の懸念はここにも反映されるのです。知的好奇心と技術力のある開発者がAIによって効率化に留まったとき、その差は埋まりにくくなることを示唆しています。


松本氏と「人間中心」のプログラミング哲学

松本氏は「Rubyは人間の気持ちを組み込むために設計された」 と語り、処理効率ではなく人間の幸福感を優先してきました。これはAI時代においても重要であり、「誰のための自動化か」を問う鋭い視点を提供します。AIを採用する際、ただ成果やスピードを追うのではなく、そこに人の声や意図が残っているかが鍵となるのです。


AI時代に人が磨くべき3つの力

  1. 設計力と問題解決力
     コード自動生成時代には、「設計の問い」を立て、モデル化する能力が価値を持ち続けます。

  2. 倫理とガバナンス
     AIを導入する企業や社会において、人の視点で「価値の問い」を立てる役割が重要になります。

  3. 学び続ける好奇心
     松本氏が大切にした“続けて楽しい”心を保持することで、技術と人間の共創が可能になります。


技術とコミュニティ――Ruby界のフロンティア

2024年9月のRails Worldでは松本氏が登壇し、「静的型」の議論や「言語設計の直感」を語っています rubyevents.org。Rubyは依然として人間中心のデザインを重視し、AI時代もそこを守ろうとしています。コミュニティ主導の価値観が、これからの「共創時代」にこそ求められているのです。


AIと人の共創時代へ──選ぶべき未来とは

AIを単なるツール以上のものにするには、「人間らしさの反映」が鍵となります。単純作業の自動化を歓迎しつつ、思考・設計・感性に関わる部分をAIに委ねず、人が描く未来を舵取りする。この姿勢こそ、松本氏が問いかける「AI時代における人の存在意義」そのものです。


Rubyの進化と社会情勢の変化

2024年はRubyを構成する部品の一部が大幅に改良されている。
「車で言ったらエンジンを載せ替えた感じで、パワーが上がった。(まつもとゆきひろ氏の談話)」「Rubyを使ったソフトウェアがどのくらい効率よく動くかという点は、もっと改良の余地があると思っています。(まつもとゆきひろ氏の談話)」今後もパフォーマンスの改善とツールの充実を図り、ソフトウェア生産性の向上に貢献したいと考えているようです。
プログラミング言語もコマと同じで一緒に回り続けないと倒れてしまいます。どこかの地点で満足して進化をやめてしまうと「こんな言語も昔はあったよね」と忘れ去られてしまいます。
Rubyが価値を持ち続けるために、同氏は地道な改善を毎年続けています。
そもそも、ソフト開発産業は地方でも発展可能な時代になってきています。各社は地方に拠点を設けたり、分散発注をしていたりする環境が出来てきています。コロナを経て打ち合わせにオンラインを使う障壁は下がってきています。また、インターネットの復旧に伴い必要な知識がインフラとして行き渡っています。GitHubやHuggingFaceといったサイトで人々は情報交換、成長を続け知識を拡充しています。

まとめ:AIに奪われる前に、私たちは何を守るのか

  • 効率化の一歩手前で立ち止まり、「楽しい」と感じる心を大事にする

  • 設計と意思決定に情熱を注ぎ、AIにはできない価値を生む

  • 学びと対話をやめずに、技術だけでなく「人間とは何か」を問い続ける

人間が「知的な楽しさ」を感じ続けられる社会こそ、AIと共創できる社会です。松本氏の声は、そんな未来の中心に人間性を据えるヒントを与えてくれています。

〆最後に〆

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