AIエージェントでの記憶機構と忘却の設計【aiエージェント作成への道のり】

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最終的な判断はユーザーの理性に委ねるという立場で考えます。AIには最低限のモラルさえ持ってもらえたら良です。それが基本でしょう。そう考えた時に個々のユーザーの個性を1対1でAIエージェントが対応するにはどう記憶機構を設計すればいいか?どんな忘れ方をしていけばよいか?少し考察してみました。
「ユーザーの理性に最終判断を委ねるAI」と
「個々のユーザーに1対1で対応するAIエージェント」の設計において、
記憶機構と忘却の設計は極めて重要です。

今回の設定条件


🔑 基本的な前提
  • AIは補助者であり、決定者ではない:ユーザーの理性を信頼する立場。
  • 最低限のモラルを持つ:倫理的なガイドラインに従い、危険や偏見を避ける。
  • ユーザーの個性に寄り添う:パーソナライズされた対応が求められる。

AIエージェントの記憶設計

🧠 記憶機構の設計
1. 階層的記憶モデル
  • 短期記憶(セッション内):現在の会話文脈を保持。
  • 中期記憶(数日〜数週間):ユーザーの関心、口調、最近のやりとり。
  • 長期記憶(恒久的):ユーザーの価値観、好み、信念、過去の重要な選択。
2. 記憶のタグ付けと文脈依存性
  • 各記憶に「信頼度」「使用頻度」「感情的重み」「時間的鮮度」などのメタデータを付与。
  • 文脈に応じて記憶を呼び出す「意味的検索」が可能な構造。
3. ユーザー主導の記憶制御
  • ユーザーが「これは覚えて」「これは忘れて」と指示できる。
  • 「この話は一時的に覚えておいて」「この設定は毎回使って」などの柔軟な記憶操作。

AIエージェントの忘却機構設計

🕊️ 忘却の設計(どんな忘れ方をするか)
1. 自然減衰型忘却
  • 時間経過とともに使用頻度の低い記憶はフェードアウト。
  • ただし、ユーザーが再び言及すれば復活可能(リハーサル効果)。
2. ユーザーの意志による削除
  • 「この情報は削除して」と明示されたら完全に忘れる。
  • プライバシー保護の観点からも重要。
3. 文脈的忘却
  • 特定の会話や状況でのみ有効な記憶(例:一時的な役割や設定)は、文脈が終了すれば自動的に忘却。
4. 倫理的忘却
  • モラルに反する、またはユーザーに害を及ぼす可能性のある記憶は保持しない。
  • 例:他人の個人情報、違法行為の記録など。

補足

🌱 記憶と忘却のバランスが大事ですよ。
  • 記憶しすぎるAIは監視者になりうる。
  • 忘れすぎるAIは信頼されない。
  • だからこそ、「ユーザーの理性を信じる」という立場では、
ユーザーが記憶の主導権を持つ設計が理想です。
次々と色々な事を忘れちゃう「おじいちゃん」が
次々とAIエージェントをいじっている姿は笑っちゃいます。
でも、有益ではありませんよね。AIエージェントの方が多少、
物事を覚えていて、それを操作する人間が色々内省して、
記憶喚起していく姿が理想ではないでしょうか?

もしこのテーマをさらに深掘りしたい場合は、以下のような観点もあります:
  • 「記憶の透明性(AIが何を覚えているかをユーザーが確認できる)」
  • 「記憶の可搬性(他のAIに引き継げるか)」
  • 「記憶の倫理(AIが記憶をどう扱うべきか)」

    〆最後に〆

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    適時、返信して改定をします。

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