メタがAR端末(Orion)を試作【新プラットフォーム】

New Challenge

次の知的プラットフォーム

souece:meta.inc

米国メタのマーク・ザッカーバーグがAR端末の試作機を発表しました。見た目はサングラス、重さは100グラム以下、ケーブル類は特に目立ちません。あるのかな?って感じです。ゴーグル型の体感度の高いタイプと異なり、普段の生活の中にAR(拡張現実)を取り入れていくスタイルです。

10年前の発表と今回の違い

顔に装着するタイプのメタバース端末をメタは10年前から開発しています。仮想世界と物理世界をバランスよく融合させるコンセプトでゲーム向けのゴーグルみたいな印象です。顔の近くにコンピューターをおいて視界を制限するよりも、多くの人は水中メガネのイメージで活動しながら使えるゴーグルをイメージします。メタの一昔前のARは顔に「しっかり装着」するタイプのデバイスだという印象でした。対して、2024年発表のモデルは視線の動きであるとか表面筋電位(EMG)を利用してハンドトラッキングを行えるリストバンドを活用する、といった仕組みを導入しています。

メタ(旧Facebook)のような企業が取り組んできた顔装着型のデバイスは、仮想世界と物理世界をバランスよく融合させることを目指しており、これまでゲーム向けのデバイスとして主に発展してきました。

2024年以降は、より実用的な
AR体験が広がっていく
と予想されます。

技術的な進化:EMGとハンドトラッキング

2024年にメタが発表したモデルの特徴的な点は、視線追跡や表面筋電位(EMG)による操作、そしてハンドトラッキング技術を活用したリストバンドの導入です。このような技術は、ユーザーが直感的に操作できるインターフェースを提供し、手でのコントローラー操作を不要にすることで、より没入感を高めます。

EMGによる操作は、手の筋肉の微細な動きを感知して、ユーザーが自然に操作できる方法を提供します。これにより、手のジェスチャーだけでなく、視線や筋肉の動きでデバイスを操作できるため、デバイスを顔に「しっかり装着」する必要性が少なくなる可能性があります。

自然な装着感とデザインの進化

これまでは顔にしっかり装着するタイプのゴーグルが主流でしたが、視覚を完全に覆うものより、水中メガネのような軽量で、活動中も快適に使えるデザインが求められるようになっています。今後、ARゴーグルの装着感はさらに軽く、目立たなくなり、日常生活の中で簡単に装着・使用できるものが主流になるでしょう。

また、デバイスそのものがファッションアイテムとしても成立するデザインが求められ、サングラスのように、より薄型・軽量で、人々が自然に着用できる形状や色彩が重要視されると考えられます。

近未来のデバイス

ARの用途の広がり

将来的に、ARゴーグルの主な用途はゲームを超えて、仕事や教育、エンターテインメント、健康管理など幅広い分野に拡大していくでしょう。たとえば、リモートワークの場面では、バーチャル会議室や仮想オフィスでのコミュニケーションが、まるで現実のように感じられるような体験が可能になります。また、医療やリハビリ分野では、ARを利用したトレーニングや患者のモニタリングがより手軽に行えるようになるかもしれません。

AR技術はまた、日常生活に密着した形での情報提供にも利用されるでしょう。道案内や買い物、観光ガイドといった、視覚情報を重ねることでリアルタイムで生活を支援するシステムが今後普及していくと考えられます。

プライバシーとセキュリティの課題

一方で、視線追跡や筋電位を使った操作は、ユーザーのプライバシーやセキュリティに新たな懸念をもたらします。特に、目の動きや身体の信号を利用することで、個人の行動データが収集されるリスクが高まります。

技術が進む中でプライバシー保護の
仕組みが強化される必要があります。

未来の展望

最終的には、ARゴーグルは、物理的なデバイスという枠を超え、ユーザーの生活に無理なく溶け込む形になるでしょう。装着感や操作性の進化により、ユーザーがより自然に拡張現実の世界と対話できる時代が到来し、仮想と現実の融合がますますシームレスになると予想されます。

そういえばアルトマン

別途活動をしているOpenAI社のサム・アルトマンは深層学習から始まるAIの仕組みで人間並みの知能の実現を目指しています。それに対応して各国の規制当局はAIに対する枠組みを構築しています。

そうしたAIの仕組みをメタのザッカーバーグCEOは次の商機ととらえ、スマホ出現に匹敵する新デバイスとしてAR端末を作る意向です。私の印象では新しい電脳を作るアルトマンと、新しい触角を作るザッカーバーグが「人類の知性」に進展をもたらすでしょう。

とても興味深い時代に突入している気がします。

AR(拡張現実)デバイスに関するメタのアプローチは、スマホに続く次の大きな革新として期待されています。これにより、情報やデータが現実空間に重なり、ユーザーはより自然な形でデジタル情報と相互作用できるようになります。以下に、ARデバイスがどのように可能性を広げ、具体的に使われるかについて考えてみます。

1. 日常生活への統合

ARデバイスは、日常生活のあらゆるシーンに溶け込むことが期待されます。例えば、通勤中に周囲の景色や人々の情報が表示されたり、料理中にレシピや調理手順が目の前に浮かび上がったりするなど、ユーザーが物理的なデバイスを操作することなく情報にアクセスできるようになるでしょう。

そう考えたら代理店の人は

「商機!」と思うでしょう。

2. ヘルスケアやフィットネス

フィットネスやヘルスケア分野では、身体の動きをリアルタイムで追跡し、理想的な姿勢や動きをARで表示することで、トレーニングの精度が向上するでしょう。また、リハビリや治療においても、患者が正しいフォームでリハビリを行うのを視覚的にサポートするツールとして役立つ可能性があります。医療業界にとって確実にメリットとなります。介護業界にとってもメリットです。

3. エンターテイメントとゲーム

エンターテイメント分野では、ポケモンGOのように現実世界と仮想世界が融合した体験がさらに進化するでしょう。ARによって、ユーザーは物理的な空間を使って映画やゲームの世界に没入し、デジタルキャラクターやオブジェクトとインタラクションを楽しめるようになります。新ゲームに期待。

メタとゲーム業界のコラボもあるのでしょうか?

4. 教育とリモートワーク

ARデバイスは、教育やリモートワークの分野でも大きな変化をもたらすでしょう。教師は仮想的な実験や歴史的な場面を視覚的に再現でき、学生はより実践的かつインタラクティブな学習が可能になります。また、リモートワークにおいても、同僚やチームメンバーと仮想的に同じ空間で作業を行うことができ、コミュニケーションが円滑になります。

5. 新しいユーザーインターフェースの可能性

ザッカーバーグCEOが注目するハンドトラッキングやEMG(表面筋電位)を活用したインターフェースは、タッチスクリーンを超える新しい操作感を提供します。これにより、ARデバイスはスマホのように触れる必要がなく、ジェスチャーや視線だけで操作できるようになるでしょう。これが普及すれば、デジタル情報とのインタラクションがさらに直感的で、体験自体が現実に密接に連動するものになります。

6. 社会的な影響と都市空間の変革

ARが普及すれば、街中にある広告や案内板がすべてデジタル化され、ユーザーに応じてカスタマイズされた情報が表示される可能性があります。これにより、都市空間や商業施設のあり方が大きく変わり、現実世界における「情報空間」が新たな形で構築されるでしょう。

このように、ARデバイスの発展は、スマホの出現以上に生活のあり方を変革し、人間の知覚や知性の拡張を進めるツールとなる可能性があります。ザッカーバーグの目指す「新しい触角」は、人間の感覚器官を補完し、現実と仮想をスムーズに繋ぐ役割を果たすことで、次世代の知的体験を提供するでしょう。

懸念点としてはARデバイスを使いこなす人と使えない人の格差です。

別項をもうけて検討したいと思います。

〆最後に〆

以上、間違い・ご意見は
次のアドレスまでお願いします。
最近は全て返信出来てませんが
適時、返信して改定をします。

nowkouji226@gmail.com

全体の纏め記事へ】

雑記の纏め記事に戻る

コメント

タイトルとURLをコピーしました